子ども・子育て支援新制度についての浦安市のグループインタビュー(ヒアリング)に、浦安保育フォーラムが招待されました!

2014年1月26日

 

2015年度(平成27年度)の実施が予定されている「子ども・子育て支援新制度」に向け、2013年度から浦安市においても子ども・子育て会議や事業計画などがスタートしました。また、子育て世帯及び市民約4,600人を対象としたアンケート調査が実施されました。2014年1月現在、浦安市では5カ年計画で「浦安市子ども・子育て支援事業計画」の策定作業が進められています。

 

今回、浦安市は、浦安保育フォーラムや公立幼稚園PTA連絡協議会、児童育成クラブの運営事業者、子育て支援団体運営者などをヒアリング形式のグループインタビューに招待し、市民の生の声を集めました。計画を固めた後でパブリックコメントを集めるだけではなく、事業計画策定の段階でより多くの市民の声に耳を傾けるという浦安市の市政と姿勢に心を打たれました。

 

浦安保育フォーラムは、全団体の先陣を切ってインタビューに参加しました。普段からオンライン会議や定例会などで気楽に話し合うフォーラムですが、インタビュー会場に集まった代表メンバーには、いつもと違った緊張感がありました。浦安市の民間保育園や認可外保育園には父母会や保護者会が組織されていないことが多く、フォーラムのように保護者が集まって新制度を分析することは容易ではありません。今回は、公営保育園の園児の保護者としてだけでなく、民間保育園や認可外保育園の園児、そして待機児童を含めて、保育を必要としている浦安の保護者の代表という気持ちを胸にヒアリングに臨みました。

 

インタビュー開始前の記念撮影

右から調査委託業者(ランドブレイン株式会社)のお二方、浦安市こども部こども家庭課の職員さん(フォーラムでの愛称は「スーさん」)、そしてフォーラムの代表メンバーたちです。

 

今回のヒアリング内容は、調査業者によって記録された後、浦安市の子ども・子育て会議などの内部資料になると思いますので、詳しいやり取りについての公開を自粛します。このページでは、その「一部の概略のみ」をご紹介します。(実際にはもっとたくさんの意見がありました。)

 

1.浦安市の子育ての環境、子育て支援への満足度、今後必要と考える支援などについての自由な意見を求められました。

 

①フォーラムとしての意見は、2013年の夏に浦安市長に意見書(子育て支援への感謝や要望、質問など、100コメント程度)をお渡ししました。ぜひ参考にしてください。

 

②フォーラムは、保育料や施設の拡充、施設整備、保育の質の向上などを含めて、浦安市が積極的に子育てを支援していることを理解しています。しかし、他の自治体と比較する機会がないため、その努力や環境の良さに気づいていない保護者が多いと思います。また、希望する認可保育園に入園できなかった子どもや待機児童の親からすれば、満足度は高くないはずです。満足度を割り出すのは容易ではないと思います。

 

③浦安市が保護者の要望に応えて頑張って環境を良くすると、結果的に浦安市に子育て世代が流入し、保育施設は足りなくなります。潜在的ニーズに対応して保育施設を増やすのは大変だと思いますが、待機児童を減らすため、どうかよろしくお願いします。また、子育て支援について浦安市が苦労して要望をかなえても、その努力に気づかない保護者からは、さらなる要望が出てきます。「浦安市は、他の自治体と比べて、こんなに子育て支援を頑張っているんだ!」と市民に向かって強くアピールしてほしいです。

 

④公営保育園だけでなく、認可外の認証保育園にも子供を預けている保護者としての意見です。認可外の保育園では、園庭もなく、施設も狭く、少人数で、運動会にすら保護者が参加できないことがあります。ただ、浦安市から保育料の補助を頂いておりますし、何より、浦安市の認可外保育園では、より安全性の高い保育、そして英語教育などを含めた個性的な保育など、様々な工夫をしてくださっています。認証保育園と認可保育園とで、全く同じ環境というのは困難ですが、認可外保育園の良さを引き出せるように、浦安市として各園をサポートしてほしいです。また、認可外保育園では、園庭の代わりに近くの公園に行く必要がありますが、その移動において誘導員を配置するなど、安全性の向上をお願いします。

 

2.浦安市の子ども・子育て支援新制度、ならびに子ども・子育て支援事業計画のアンケート調査の結果についての意見を求められました。

 

(ちなみにヒアリングにて市から配布された資料はこちらです。リンク切れの際にはご容赦ください。)

資料1-2

http://www.city.urayasu.chiba.jp/secure/34882/shiryo1_2.pdf

資料3-2-1

http://www.city.urayasu.chiba.jp/secure/34882/shiryou3_2_1.pdf

資料3-4

http://www.city.urayasu.chiba.jp/secure/34882/shiryou3-4.pdf

 

①フォーラムは、浦安市の子ども・子育て会議の議事録や資料だけでなく、内閣府の資料についても目を通し、内容を分析し、比較しています。また、昨年には、市役所からも新制度の説明を受け、意見を交換しました。浦安市の保育園児の保護者としては、新制度についてかなり詳しいはずです。その立場から見ると、浦安市の子ども・子育て会議で話し合われている内容は、内閣府の方針より、もっと高いレベルを目指していると認識しています。

 

②内閣府が掲げている新制度というのは、出産前後や、小学生の児童育成クラブについての内容も含まれていますが、未就学児童の子育て支援が中心です。これに対して、浦安市の子ども・子育て会議の資料やアンケート結果を見る限り、未就学児童だけでなく、小学生や未婚世代までをカバーしているように感じます。もっと幅広いスケールで子育てを支援したいのではないでしょうか。ただ、内閣府の資料やマスコミの報道などを見ている保護者にとっては、浦安市の新制度が、未就学児を中心とした国の方針と違った方向に進んでいるのではないか、保育施設を増やす気がないのではないか、と不安になるかもしれません。浦安市の場合には、未就学児の子育て支援に関して、内閣府の新制度に先立って、たくさんの事業を進めてきており、より発展させた事業計画であることを広報し、安心させてほしいです。

 

③アンケート結果に所々、赤でコメントが入れられていますが、統計学的に有意差がないような数値に注目している、もしくは、もっと深い分析ができるデータがあると感じました。また、必要な情報を追加した方が良いグラフがいくつかあります。浦安の保護者の中にはそのような解析が得意な人たちがいますので、遠慮なくフォーラムにご相談ください。

 

④フォーラムのような新制度に詳しい保護者はごく一部であり、実際には、多くの保護者が「新制度って何ですか?」と思っているうちに新制度が始まってしまうように感じます。もちろん、たくさんの保護者の声を集めるのは容易ではなく、昨年のニーズ調査はそのためのものであることは理解しています。新制度が始まる前には、できるだけたくさんの保護者を対象としたタウンミーティングなどを市が開催して、多くの人に新制度を紹介し、意見を集め、新制度後の修正がきくような内容についてはできるだけ対応してほしいです。

 

3.浦安市は、広報うらやすやホームページ、子育てハンドブックなどで子育て支援に関するサービスの内容や利用方法について情報を提供していますが、それらの情報媒体についての利用経験や感想を求められました。

 

①広報うらやすやホームページ、子育てハンドブックはとても充実した素晴らしい情報媒体だと思います。ただ、広報うらやすや子育てハンドブックについては、PDFとしてネットに公開するだけでなく、HTML化してサイトの中で表示してもらえると、携帯情報端末で閲覧しやすく、検索も容易で、アクセスが増えると思います。PDF書類をサイトに貼り付けるのは楽ですが、閲覧する際に手間がかかります。特に、子育てハンドブックのPDFをネットで閲覧しようとすると、ほしい情報を見つけるのが大変です。

 

②浦安市のホームページを、スマートフォンにも対応したサイトにしていただきたいです。PC表示のまま画面をスクロールして閲覧するのは少し大変です。スマートフォンに対応している自治体のホームページが増えてきましたし、当フォーラムのホームページもスマートフォンでの表示に対応しています。それほどコストもかかりませんので、ぜひご検討ください。

 

③浦安市の子育て支援について、浦安市のホームページで広報することは大切ですが、当フォーラムやNPO法人のホームページでもリアルタイムで紹介して、情報の窓口を増やすことも有用ではないでしょうか。2013年の一時期、フォーラムのサイトを経由して浦安市の新制度のサイトへのアクセスを増やし、Googleでの検索ランキングをトップに上げたことがあります。新制度の実施の際には、浦安市以外のサイトにもリンクを張って、幅広く情報を発信すると効果的だと思います。

 

④インターネットを使った情報媒体は確かに便利ですが、ネットリテラシーには最大限の配慮をしてほしいです。ネットをあまり使わずに生活している保護者は少なからずいますし、ネットがないと情報を受け取れないというのは良くありません。ネットを使わない世帯にとって、どこが情報のハブになるか、より詳しく検討してほしいです。フォーラムの保護者に意見を募るというのも一案だと思います。必要ならばお手伝いしますので、ご遠慮なく要請してください。

 

⑤子育てハンドブックは、浦安市の子育てに関するサービスをまとめたとても便利な資料です。しかし、転入などのタイミングによっては、このハンドブックを受け取ったことのない保護者がいるようです。実際、たくさんの場所で配布されているとは思いますが、転入時や認可・認可外保育園への入園時など、可能な限り機会を増やして、全ての保護者に届くようにしてほしいです。

 

 

グループインタビューを終えて

 

フォーラムは、本年度の活動を通して、子ども・子育て支援新制度の実施主体は各市町村であり、自治体によって個性が出ることを予想していました。しかし、浦安市が掲げる新制度は、私達の想像を超える大きなスケールで展開されることを実感しました。浦安市の保護者たちは、大きな期待をもって新制度を迎えることになりそうです。また、新制度という保育の歴史に残る大きな変革に、フォーラムが少しでも参加できたことを嬉しく思います。

 

浦安保育フォーラムをグループインタビューに招待してくださった浦安市に感謝申し上げます。今後も、保育を必要としている保護者のために努力を続けていきたいと思います。

 

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